360° nature architects

日本文化を承継し、更なる開発を進めるために。

どうやって文化を作る?

「設計事務所」というと、新しい形の建築物を創造するようなイメージがあるかもしれませんが、私たちが目指す設計事務所は「その人の暮らしや人生の在り方に相応しい居場所と環境を設計すること」を生業としています。

つまり、人の暮らしに直接影響を与える立場にある私たちだからこそ、その案件1つ1つを通じて、お施主様と、そのお家(や土地建物)と、その周囲との動的な関わり合いの中での最善最適を見出すことをお仕事の「着手」としています。

普通ならば実測をしたり、登記謄本を観たり、新築時の図面を眺めたりしながら、文字通り机上の空論で「かっこいいかどうか」や「楽かどうか」が概ね議論の中心になりがちです。

しかし、私たちにとって重要事項とするのは、「お施主様とその環境とのかかわりの中で構築される文化とは何か?」としており、基本は現地での調査や対話がメインで、デスクワークや事務所等での対談は契約前後からとして、必要最小限の範囲で行っています。

"日本"を見つめ直す実力。

最近、超高齢化社会となった日本ですが、人口動態以上に全国民にとって致命的に問題なのは生活文化に表情がなくなってしまったことです。

当所はそういった潜在的かつ重大な問題点に敢えて光を当てて、

「生活文化の豊かさを取り戻し、アイデンティティと生きる活力を与える」というテーマをもってして日々働いています。

そのために、私たちはもう一度明治大正期以前までに日本人が千年以上もかけて積み上げてきた経歴と文化を研究し、現代の利便性や科学を否定せずに「次の日本」を提唱する設計事務所でありたいと考えています。

日本建築の技法を活かしたリフォーム&リノベーション

現代建築であっても、考え方や描写の仕方によっては今の暮らしを何倍にも面白く、

そして美しくすることができます。

リフォームやリノベーションをする切っ掛けは色々とあります。

単にトイレを和式から洋式に替えたいとか、浄化槽から下水配管に替えたいだとか、

寒い浴室を断熱であったかくしたいだとか、間取りを変えたいとか板間にしたいとか。


当初は比較的わかりやすいリフォーム相談がほとんどです。


しかし、いざ施工しようとなると実は大変です。

どうしても外せない柱があったり、公道に至るまでの肝心な中継地が私道だったり、

和式トイレは段差があることが多く、その段差ごと解体する必要があったりと

実施自体は通常そう安易にできるものではありません。


インターネットの普及でトイレ本体~万円と明らかに施工代金が含まれていない表記があったり、

含まれているような表記であっても、実際の施工時との乖離もすごかったり・・・


要するにお互いものすごく手間のかかることなんです。


それでも私たちはまずご相談いただいていることに感謝し、

そして手を抜きがちなところでもチェックや確認に注意を払う。

一つ一つの業務に手をぬかず、簡単な資料の作成でさえも惜しみなく時間を注ぐ。


そういった手間暇をかけた案件は、やはり質のいい出来栄えで大変喜ばれます。